「もしもの時」のときのために
万が一の時に備えて、家族へのメッセージや延命治療への方針、葬儀や墓のこと、保険や財産に関する情報などを書き留めておくノートです。
ハッピーエンドライフを過ごすための終活ツールになります。
一般的に言われるエンディングノートが世間に広まったのは、東日本大震災後で、30代以上の女性たちが、いつ終わってしまうか分からない自分の人生を書き留めようとしたからだと言われています。
私の友人のお父さまが病気で亡くなった時の話です。お父さまが使っていた机の引き出しから大学ノートが出てきました。ノートには自分が亡くなった時の葬儀会社から葬儀場、通夜に出される料理や引き出物まで細かく記されていたそうです。初めて葬儀を行う家族を心配されて三回忌までの予定が書かれていたそうです。友人は改めてお父さまの深い愛情を感じたと言いました。多くの人が「家族に迷惑を掛けたくないから書いて残しておく」と言います。自分が亡くなったときのための預金通帳や生命保険書類の在り所、遺産の整理や荷物の整理の希望、葬式や納骨の仕方などを書いておくと残された家族は大変助かります。延命治療については、自分の命の締めくくりになるので、自分のためにも家族のためにもしっかりと書き残しておくことが大切です。
ハッピーエンドライフノート(エンディングノート)には法律的な効果はありません。「家を長女に渡す」と書いても、法律的拘束力はないので、希望通りになるとは限りません。不動産や預貯金などの財産は「遺言書」を作ることをお勧めします。ハッピーエンドライフノートは、家族に見てもらうためのノートです。発見できる場所に置いておくことが大切です。
家族に書き残しておくノートは必要だと思っていても、なかなか書けないものです。2013年から苫小牧市や札幌市で「エンディングノートの書き方」セミナーを開催してきましたが、何年かかっても書けない人がいます。でも、エンディングノートはもしもの時に使うもの。もしもの時がいつ来るのか誰もわからないので、猶予はないのです。そこで、「書かなくてもいいエンディングノート」が「ハッピーライフノート」です。もしもの時に備えて、いま必要なものだけを用意してハッピーエンドライフノートに収めていけばいいのです。是非、多くの皆さんにハッピーエンドライフノートを作ってほしいと思っています。
終活に必要な知識がない
今じゃない(まだ早い)
書くのが面倒
そんなあなたに朗報です。
エンデイングノートは、「もしもの時」のために備えるノートです。
エンデイングノートを書くときの6つのポイントがあります。
エンデイングノートに「娘に家を渡す」と書いても、そのとおりにならないかも知れないということです。 残念ながらエンデイングノートには、あなたの希望通りに財産を分けなさいという法的効力はありません。 財産で価値のある現金、家屋、土地等がある場合は「遺言書」が必要になります。
付言事項というのは、どうしてあなたがその遺言書を書いたのかという理由をエンディングノートに残しておくことで、あなたの気持ちを素直に伝えることができます。
あなたの気持ちを伝えることで、揉めることなく、よりスムーズな遺産分けをすることができます。
あなたの家族や財産を守るためにも、エンデイングノート+遺言書をセットで備えてください。
書店に行くとエンデイングノートコーナーがあり、たくさんのエンデイングノートが置いてあります。
どれがいいのか、迷うことも多いと思います。 お値段の方も600円のものから数千円台の高額なものまで様々です。
まず、あなたの目的から選びます。
目的を決めてから、その項目があるノートを選びましょう。
ノートは市販されているノートでも大学ノートでもいいです。